たるんだボディの改修記録

とまこまいのブログ

地方の工務店跡継ぎが運営しています。仕事の効率化やタスク管理、日々の思考など。

建築業界においての週休二日制について考えた

近頃は働き方改革と銘打って、仕事のスタイルを変化させる流れが大きくなってきた。

建設業界にも週休二日制の話が飛んできている。

それについていろいろと考えてみた。

 

公共事業

発注側が協力してくれない限り完全週休二日は難しいのではないか。工期に余裕があればいいんだけど。

(最近法定福利費を含めた見積もりを出さなければ行けないとかいう流れがあるみたいだが、経験不足のためよくわかっていない)

自社が元請けの新築やリフォーム

お客さんからの承諾を得れば大丈夫だろう。きちんと従業員の福利厚生を考えてます、という姿勢は一定の評価を得られる可能性もあると思う。

あとは次の仕事のスタートと受注数の兼ね合い。次の仕事が詰まってるのにのんきに休んでられるか!となる場合もあるかもしれない。無論、社員が多ければそんなことは無く、丸く収まるのだが…。

請負で外注に出している場合

この場合は恐らく守られないだろう。早く仕上げたほうが大工さんの利益に繋がるわけなので。

この場合自分は管理側に立つわけだが、土曜も仕事をしている職人の電話対応はもちろん、使う部材の発注、納入を済ませておくなど、職人の手が止まらないよう段取りよくしておく必要がある。

私がこの立場なら、土曜も仕事をしてくれた職人に休憩時間の飲み物1箱でも持っていこうかなと思う。差し入れは大事。

日給月給で職人を雇っている場合

仮に毎週土曜を休みにしたとすると、4日分大工の手取りが減るので反対派は多いはず。その分を補填しないと確実に不満の声が上がる。

月々決められた給料を払うことも可能な会社は多いと思うが、仕事が無い期間が続くとじわじわとキャッシュが減っていくのでそこを毛嫌いする経営者もいる。そういう期間は別の現場に手伝いに行くなりして、収入がカバーができればいいのだが常にそういうわけにもいかないだろう。ここが日給月給制と月給制の悩みどころ。

不動産収入があったり、営業力があって途切れずに仕事がある状況であればこの問題は気にしなくてよいが、受注量がまばらな会社は色々と悩みも多いはずだ。

 

とりあえず以上。

一番理想的な形は完全週休二日制だが、現状の目標としては社員の半分ずつ、交互に土曜休みを取ってもらう形だ。

うちはまず社員を雇えるような企業体力を付けなければ…。